2010年3月13日土曜日

私が株式投資を始めるようになったきっかけ

それにしても、2009年3月までの株式相場の下げは非常に厳しいものでした。私は2009年の1月から本格的に株式投資を始めたのですが、見る見る間に自分の買った銘柄が大きな含み損になっていくのを、呆然と見ていました。3月後半から、環境が大分良くなったこともあり、含み損が消えて行き、逆に大きく含み益が出てきて、とてもほっとしたのを今でもよく覚えています。

でも、そもそも株式投資をするなんて数年前までは考えても見なかった私が何故、株式投資を始めたのでしょうか。それは逆説的に聞こえるかも知れませんが、私がお金に無頓着であったから、と言えると思います。私は数年前、銀行の普通預金を定期にしてもらおうとして、窓口に行ったのですが、そこで美人の銀行員のお姉さんから投資信託やら、変額個人年金などの金融商品を勧められ、その場ではいはい、と契約してしまったことが発端です。今では大分色々な金融関係の本を読み、多少のリテラシーを身につけたので振り返って、これらの商品を見ていくと非常にひどいものをつかまされたのだなあ、ということが後々になって理解できるようになりました。まず、契約時に3%ほどの手数料を取られ、その後も毎年1%以上の信託報酬を取られる(変額個人年金はもっとひどく年3%ものぼったくり報酬を取られる)、という商品なのですが、これはもうほとんど、詐欺に近い、と言わざるを得ません。退職金などの虎の子の財産をこのような商品を買うために使ってしまった、というご高齢の方々も多いように聞きます。「プロに任せる」ということで金融リテラシーのない顧客を相手に、大きく元本割れすることはまずないと思い込ませる(更に言えばどれだけ増えるかという話だけで減る可能性についてはあまり説明をしない)非常に不誠実な商売を、普通の金融機関が行っているというのは大きな問題だと私は思います。

このようにして購入した金融商品が、今回の相場下落でどんどん、基準価格を下げていき、元本を30%以上も減らしていくのを経験して、いわゆる「プロ」が全くあてにならないことを知ったことが、株式投資を本格的に行うようになったきっかけです。そもそも、日本株を運用するファンドマネジャーの大半がTOPIXなどのベンチマークに勝てない、ということですから、わざわざ高い報酬料を払って投資信託を買う必要は全くないのです。更に言えば、自分でポートフォリオを作れば、その組成に関する責任は全て自分自身のものになるわけです。これならば、たとえパフォーマンスが悪くても納得できる、というものです。

このような経験から、投資判断は全て自分で行う、そして金融機関の関係者から勧められような商品には絶対に手を出さない、という原則を私は導き出すことになりました。

また投資そのものも、楽しいことがないと挫折すると思います。もちろん株式投資の最大の楽しみは、自分の持ち株が高くなる(キャピタルゲインが増える)ことですが、それ例外に得られる配当(インカムゲイン)も楽しみです。更に私も多くの個人投資家にもれず、株主優待自体が楽しみになっていきました。

今後は、優待品が到着次第、写真などをアップしたいと思います。

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