2011年8月16日火曜日

ルービニ教授の怖ーいお話

ここ数日間はマーケットも落ち着きを取り戻したようで、昨晩のNYの堅調な流れを引き継ぎ、今日の東京市場は続伸で終えました。TOPIXは+1.94(+0.25%)の779.06で引けました。私のPFもNYが反発してくれたおかげで先々週から買い始めた外国株も含み益がでてきました。このままの調子で、暴落が始まる前の水準(S&Pで1,250近辺)まで戻してくれるといいなあ、と(のんきに)思っています。

こうして落ち着きを取り戻しつつあるように見えるマーケットですが、今後の株価はどのように推移するのでしょうか。私は今後の市場動向についてのアナリストの意見を見るのが好きで、よく見てはいるのですが、正直なところ、あまり信用しているとは言えません。権威主義的と言われるかも知れませんが、私はマーケットにあまりコミットしていない(故に中立な立場に立つと思われる)学者の意見のほうを信用しており、特に経済を勉強したことがない一般読者にもわかるような平易なコラムを書いているスティグリッツやクルーグマンを愛読しています。両者の政治的なスタンスに共感しているからかもしれませんが、彼らのコラムはとても面白く、題名が気になったものは殆ど、読んでいます(ちなみにニューヨークタイムズのクルーグマンのコラムは常に人気記事の上位にあります)。

スティグリッツやクルーグマンほどの「ファン」ではないので、日頃、あまり注意して読んでいるわけではないのですが、ちょっと今日は「破滅博士」としてお馴染みのルービニ教授の気になったインタビュー記事を読んだので紹介したいと思います。「破滅博士」というあだ名からわかるように、ルービニ教授の意見は悲観的なものが多く、今回のインタビューでも「50%以上の確率で世界経済は二番底に陥る」、「今後、株価は更に30-40%位、下落するかも知れないから、今はリスク資産を持つべきではない」、という非常に弱気な予想が出されています。


ルービニ教授のこうした意見を聞いて、「ちょっと株買うの、早まったかなあ、もう、売っちゃおうかなあ」、と私も少し弱気な見方に傾いてしまいました。ただ、私は今でもルービニ教授ほど悲観してはおらず、下げ相場というよりはボックス相場が続くことをイメージしています(もちろん、今後、市場がどのように推移するかは神のみぞ知るところです)。株価が上がって得られるキャピタルゲインはあまり期待できないかも知れません。そんな訳で、私はインカムゲインを目的にしたPF(つまり、安定した高配当銘柄中心のPF)を作って、それを長期でホールドするのが今後の投資方針として最善のような気がします。

最後に、今日、紹介したルービニ教授ですが近頃、アカデミー賞(長編ドキュメンタリー賞)を受賞した 'Inside Job' (邦題『インサイド・ジョブ』)という映画にも出ています。日本語の字幕監修はあの森永卓郎さんが担当されたそうですが、非常に興味深い映画で、ちょっと前に女性問題で話題になったストラスカーンやその後釜のラガルド女史、ジョージ・ソロスやポール・ボルカーなどの有名人が2008年の金融危機の内幕について語る、という映画です。


DVDはまだ発売されていないようですが(9月14日にリリースされるようです)、興味ある方は是非、ご覧下さい。超お奨めの映画です。



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