2010年9月9日木曜日

ゼンショーとブロンコビリーの労使関係について考える

昨日、朝日新聞をウェブで読んでいたら、持株であるゼンショーとブロンコビリーの労使関係についての記事が目に留まりました。

すき家のゼンショー、残業代不払い認める 団交は応じず

詳細については上の記事を読んでいただきたいのですが、内容をまとめると、ゼンショーは雇用契約がない、という理由でアルバイト社員に残業代を払ってなかったのですが、地裁が原告側(アルバイト社員)の主張を認め、ゼンショーが残業代を払うことになった、というものです。

社長、社員らに百株ずつ贈与 ステーキ店ブロンコビリー

こちらも詳細については上の記事を読んでください。かいつまんで言うと、ブロンコビリーの社長が勤続年数の長い社員やアルバイト従業員に無償で100株(約16万円相当)、譲渡するという記事です。昨年の5月にも同様の贈与があったようですが、これは社員の会社経営に対するモチベーションを上げる、という目的のために行われている、とのことです。

言うまでもないと思いますが、残業代もなかなか払おうとしない会社と、長年働けば自社株を譲ってくれる会社とでは、従業員の会社に対する忠誠心とか愛着とかが全く違ってくるはずです。そしてこのような違いは必ず、顧客へのサービスに反映されるはずです。つまり不満を持って働いている社員と十分に満足している社員ではサービスの質が全く違ったものになり、顧客の満足度もそれに左右されるので、結局は売り上げや利益にはねかえってくる、と思います。

私はよく「すき家」に行くのですが、今のところ、(私の行く店の)アルバイト店員の方々は一生懸命、仕事しています。現在、顧客として非常に満足したサービスを受けていますが、上のようなニュースを読むと、少ないバイト代でも一生懸命働く日本人は本当に素晴らしいと思います。しかし、日本人のこうした優秀な国民性に過度に頼りきっていると、いずれ行き詰るのではかと危惧します。

そこで株主として一言。ブロンコビリーの竹市社長、あなたは偉い。ゼンショーの小川社長、もう少しアルバイト社員にも優しくしてあげてください。

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