2013年8月15日木曜日

シンプレクスには脱帽 - 大失敗トレードから教訓を学ぶ

先日の投稿で記した超ポジティブサプライズを受けて、ウェルネット(2428)は今日ストップ高水準で大量の買い注文を残したまま引けました。この勢いですと明日も大幅高となりそうです。

売ってしまった後悔に引きずられ、今日は何もやる気が起きませんでした。実際、今回取り損ねたキャピタルゲインを計算すると憂鬱になります。

ただ、後悔ばかりで反省しなければ進歩がないので、以下、反省すべき点について考えてみたいと思います。

まず、先週を振り返ると、ウェルネットは他の銘柄に比べ底堅く推移していたので、少しずつ売っていきました。しかし数日間、売っても売っても断続的に買いが入ってくるような状態でした(そのため、調子に乗ってついつい予定以上に売ってしまいました)。その時は「ん?何かおかしいな」とは感じたものの、単に決算期待の買いだと思って看過してしまいました。

そして、8月9日(金)にシンプレクスが直近で大きく買い増しているという大量保有報告書が出されたのですが、その報告書を見て、自分の直近のトレードを否定されているようで何か読みたくないような気になり、この報告書も軽視してしまいました。つまり、このファンドの動きを甘く見てしまった点が今回のトレードの最大の失敗だったと思っています。

ザラバの売買で断続的な買いがあったこと、その後、筆頭株主のファンド(シンプレクス)が更に買い増しているという報告書が出た時点で、「何かがある」と気づくべきでした(更に言えば少しでも買い戻しておくべきでした)。

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ちなみに、ウェルネットはシンプレクスが運用している公募ファンド「シンプレクス・ジャパン・バリューアップ・ファンド」に組み入れられていますが、ここのファンドは割安に放置されているキャッシュリッチな会社の経営陣に企業価値を高めるような助言も行っている点に特徴があります(いわゆる「物言う株主」です)。

そこで推測するに、今まで全く株価に無頓着だったウェルネットが、突然、金庫株を消却したり配当性向を引き上げたりするという株主重視の中期計画を発表したのは、筆頭株主になったシンプレクスから何らかの助言があったからではないでしょうか(この点についてはあくまで推測です。もし株主総会に出られればこの点について聞いてみたいところです)。

もし、この推測が当たっているならばシンプレクスには脱帽するしかありません。個人株主の要望はなかなか経営陣に伝わらないことが多いですが、筆頭株主ともなれば話は別です。もし、シンプレクスからの助言が今回の中期計画に影響を与えているなら(そしてもし、企業価値を高めるための助言がファンドに組み入れた他の会社でも行われているなら)、それは同じステークホルダーである個人株主にとっても大変有難いことだと思います。

また、個人的にも、先に記した公募ファンドの運用方針(割安なキャッシュリッチ銘柄への投資)は好みでして、自分の持ち株とこのファンドの組み入れ銘柄が重なっているととても心強いです(ちなみに運用成績も大変素晴らしく、モーニングスターのレーティングでも最高位の5つ星となっています)。

組み入れ銘柄が30銘柄と少ない割に、信託報酬が1.9%と高めなので、この投信を直接買うのはおすすめできませんが、このファンドに組み入れられている銘柄を自分のポートフォリオに組み入れるという「コバンザメ投資」はなかなか面白いアイデアかもしれません。

そこでシンプレクスのHPに掲載されている直近の運用報告書のリンクを張っておきましたので、興味のある方はご覧になってください(優待株では岩塚製菓、ユタカフーズ、ヤマトインターナショナル、東邦システムサイエンス、東映アニメーション、ピー・シー・エーなどが入っていて興味深いです)。

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