2011年5月11日水曜日

がっちりマンデー!! 儲かる秘密

【書評】 がっちりマンデー!!儲かる秘密 がっちりマンデー!!制作委員会編 幻冬舎


株式投資をされている方で、日曜日には「がっちりマンデー」を見るという方、結構、多いのではないでしょうか。私もこの番組を見たのがきっかけで、その会社の株を買った、という経験が幾つかあります。本書はそんな人気番組を書籍化したものなのですが、とても読みやすく「儲かる企業のヒミツ」がセクター別にコンパクトにまとまっています。

第2章は外食産業についてで、ここでは王将フードサービス(9936)、壱番屋(7630)、日本マクドナルドホールディングス(2702)、サイゼリア(7581)などの沿革やビジネスモデルなどが紹介されています。

第3章は元気な地方企業が紹介されているのですが、中でも新潟が地盤の雪国まいたけ(1378)と長野に本社があるホクト(1379)というキノコ業界での「上信越キノコ戦争(p.99)」についての箇所はおもしろいと思います。

第4章は「食卓のロングセラー」という題が示す通り、食品セクターの企業が紹介されていて、ハウス食品(2810)、マルハニチロ(1334)、キューピー(2809)などが紹介されています。印象深かったのはマルハニチロについての紹介で、「200海里協定」以降の同社のビジネスモデルの変化について興味深く、まとめられていました。ホエールズ時代からマルハのロゴマークを見てきた私も、あれが「波(は)をまるくおさめる(p.127)」という願から作られたというのは初めて知りました。

第5章は「ニューリッチ・ニューサービスでがっちり!!」という題名で宅配ビジネス(TSUTAYAのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(4756))や水ビジネス(栗田工業(6370))、第6章は「意外な場所・ものでがっちり!!」という題名でABCマート(2670)などが紹介されていました。

本書の読後はやはり「がっちりマンデー」を視聴後と同様で、やはり紹介されている企業の株を買いたい、という気持ちになりました。紹介されている企業の中で、特にファンダメンタルの観点から妙味があると思うのは王将フードサービス(9936)とホクト(1379)です。将来の需要を考えると栗田工業(6370)なんかも面白いと思います。もし、株価が大きく下げるような局面がきたら、購入を検討したいと思います。

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