WSJは特に第12号議案について取り上げていますが、議案書にはこのように書かれています。
「提案の内容:貴社のオフィス内の便器は全て和式とし、足腰を鍛錬し、株価四桁を目指して日々ふんばる旨定款に明記するものとする。」
「提案の理由:貴社はいままさに破綻寸前である。別の表現をすれば今が「ふんばりどき」である。営業マンに大きな声を出させるような精神論では破綻は免れないが、和式便器に毎日またがり、下半身のねばりを強化すれば、かならず破綻は回避できる。できなかったら運が悪かったと諦めるしかない。」
もちろんこの株主提案は冗談(あるいは皮肉)ですが、こうした提案が出される背景を何よりも雄弁に物語っている気がします。ここの株価は30年来の最安値レベルにまで暴落しているにも関わらず、先日の朝日の記事にあるように、昨年の経営陣の報酬は前年比で8割増、平均で1億6千万円、という経営実績を全く度外視した高額報酬であり、一般株主が怒るのも当然だからです。
特に野村に限ったことではありませんが(残念ながら東電やオリンパスなど多くの大企業の例が示すように)、日本の組織でトップに立つ人は自分の果たすべき義務や責任などよりも報酬を多く受け取ることのみに専心している事例が多いような気がしてなりません。
株主数の割合では大多数を占める小口の個人投資家は(リスク管理能力がないくせに高額報酬を求めて過大なリスクを取る)こうした経営者に搾取されている、とも言えそうです。
総会は6月27日にホテルオークラで開催予定となっていますが、私も先の株主提案の全てに「賛成」と記した議決書を持って行こうかな、と考えているところです。
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