今日、ようやく東京電力(9501)から定時株主総会開催の通知が届きました。
すでにメディアで報道されているように、今回の総会では402名の株主から原子力発電からの撤退が提案されています。以下、提案の理由を抜粋します。
○提案の理由
私たちは20年にわたり、原発震災・老朽化・廃棄物等、原発の問題について提案してきたが、取締役は総会のたびに「最大級の地震に耐えられるよう設計、建設」してきた(05年)などと述べ提案を拒否し続けてきた。一方で過去には、活断層の隠蔽・データ改竄などの不正を行ってまで原発の運転を続けてきた。その結果が3月の東日本大震災の惨状である。
巨大津波により肝心の炉心冷却ができなくなったのを皮切りに、水素爆発、炉心融解、使用済み核燃料プールでの爆発、放射性物質の大量放出、住民避難、計画停電等。「想定外」の言い訳は許されない。
放射性廃棄物についても具体的な処分は進められず、費用がどれだけ莫大になるか不明である。今回の事故が示したように、原発に頼るとCO₂は最終的に増えてしまう。嘘にぬり固められ、未来の子供たちに負の遺産を残し、地元に負担を押し付ける原発からは即刻撤退すべきである。
(通知状の全体はこちらから見られます)
本来なら株を買う場合、事前にその会社の事業内容などを十分に理解することが望ましいのでしょうが、東電の個人株主は投資対象のセクターを分散させるため、あるいは安定した配当を受け取るのが目的で株主になっていた人たちが大多数だと思います。私も原子力発電が持つリスクについて十分に理解しないまま、先のような理由で東電の株を購入しました。通常の個人投資家に詳細な企業分析をする余裕はないものの、さすがに今回の事故については株主責任を取らざるを得ないのかも知れません。
株主総会は6月28日に開催される予定ですが、会場が近いマルハニチロ(1334)の総会に寄ってから、こちらの東電の総会に出席したいと思っています。総会は紛糾することが予想されますが、私も株主の一人として議決権を行使したいと思います。
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